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なぜ世徒ゆうき先生の【千歳-chitose-】は大ヒットしたのか

【はじめに】
2019-2020年のNTR界隈にとって今や避けては通れない「千歳-chitose-」

1話目
2話目
3話目

ここではなぜ千歳がヒットしたのか
そして後発のNTR作家は何を見習うべきなのかを説明したい

あなたのNTR漫画が売れない理由が書いてあるかもしれない

【前提】
まず多くの人はSEXが出てくる2話目のおかげでヒットしたと思っているかもしれないが、実際にはヒットを作っているのはフェラのみの1話目だ
要は「はやく2話目が見たくてたまらない」と読者に思わせた時点で、既にそれはヒット状態にある
そういうわけなので、ここでは1話目だけに絞って説明する。

もちろん2話目が期待通りに描かれていたかどうかも大事なのだが、
ここでは「読者に続きを期待させるNTRの作り方」に絞って説明したい。


【解説】
NTRにはいくつかの原則がある。

【作家視点】 寝取られ漫画の描き方(NTRR名作・神作・傑作の条件)

上の記事で書いているので、ここでは詳しくは説明しないが

「寝取られるヒロインに価値があること」が大きな前提となっている

ここで千歳の第1話を見返したいのだが、約20ページに渡り堀君と千歳の中学時代からの関係が描かれている。
これが非常に重要で、読者はこの20ページで
・読者は、主人公が誰(=堀君)で、ヒロインが誰(=千歳)かをじっくりと理解できる
・いかに堀くんが長い間千歳に恋愛感情を抱いていたか
を理解できる

この20ページのおかげで読者も堀君に感情移入し、千歳へ好意を抱くことができる
ここでようやくNTRの原則である「寝取られるヒロインに価値があること」が成り立つ。

もしこの20ページが存在しなければ、読者の中で千歳の価値は正しく定まらず、ただのぽっと出の女が寝取られただけになる
この20ページこそが千歳の凄さと言ってもよい

商業的に失敗するNTR漫画(=売れないNTR漫画)によくあるパターンが開始数ページでいきなり寝取られるパターンだ。

そうすると読者は
・ヒロインが誰かもよくわからない
・ヒロインの尊さが分からない
という状態でヒロインが寝取られるので、全然悔しくない

「なんだか自分のNTR漫画全然人気出ないな? 画力は自信あるんだけどな?」という人は、この前提を正しく満たせているかどうかを今一度確認して欲しい

「千歳が20ページ描くなら、俺は30ページ描くぞ!」ぐらいの気持ちで書いたほうが良いと思うし、
NTRの名作と呼ばれる漫画の中には11話のうち8話を純愛で描いて、残り3話でようやくNTRが出てくるケースもある

「名作と呼ばれる作品でさえそれぐらいの時間をかけたのだから、自分はそれと同等かもっと多くの手間をかけなければ駄目だ」と思って欲しい

NTRの度合いとは「上げてから落としたときの落下距離」に等しいので、
読者の胸をえぐるNTRが書きたい人は「寝取られるヒロインに価値があること」をトコトン追求し、ヒロインを上げてあげて上げまくってから落としてみることをおすすめする。

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